気候と気温

南半球の赤道直下に広がるインドネシア共和国の真ん中あたりにバリ島があります。熱帯性気候で乾季と雨季に分かれます。4〜10月ぐらいまで続く乾季の間は湿度少ないため非常に快適です。朝晩は冷えることがあるので上着があると過ごしやすいでしょう。11〜3月頃の雨季の時期は湿度もあり、雨がよく降りますが、一日中降り続けることは珍しく、短時間のスコールなのでか晴れてる日も多いです。

地理

東にはロンボク島、西にはジャワ島があり、古くから、他の東南アジアの島々と同様、交易が行われる交通の一地点でした。バリ島の面積は5,633km2。島の北部を東西に火山脈が走り、バリ・ヒンドゥーにおいて信仰の山とされるアグン山(標高 3,142 メートル[1])や、キンタマーニ高原で知られるバトゥール山(標高 1,717メートル)など多くの火山があります。

人口と言語

バリ島の人口は429万人(2018年調査時点)いるとされています。インドネシアでは島ごとに独自に島言語があり、バリ島も島民同士の会話ではバリ語が使用されています。他の島々から来ているインドネシア人同士の会話では公用語であるインドネシア語を使います。またバリ島は観光が主要産業なのでホテルやレストランでは英語が通じる場所が殆どです。

宗教

インドネシアでは国民の大半がイスラム教を信仰しています。イスラム教、ヒンドゥー教、キリスト教(プロテスタント・カトリック)、仏教、儒教が国教に定められています。バリ島では殆どの島民はヒンドゥー教を信仰しています。バリのヒンドゥー教は古来からの土着信仰と融合し、独自の風習が形成されています。寺院や集会所、家寺や道端ででも日常的にあちこちで儀式やお祈りが行われており、観光で来ても目にする機会が多いでしょう。

 

観光地としての歴史

バリ島がアジアのリゾートとして人々に認知されるようになったのは、1900年代初期の頃からです。アメリカ人のジャーナリストがLast Paradise(最後の楽園)と題して紹介したことが、欧米人を魅了し南国のエキゾチックなイメージが知れ渡るようになりました。
1970年代頃から政府主導の本格的な開発計画が始まり、ワールドクラスのホテルリゾートがヌサドゥアを始め、バリの南部地域に次々と建設されました。1990年代は日本のバブル期が終わるまで日本人旅行客の来訪者が一番多かった時期がありました。

2000年以降〜現在まで外国人ツーリストの来島者はとどまることなく増加し、オーストラリア人、欧米人、中国、アジア諸国、ロシア、インドや中東からもツーリスト訪れる、まさにワールドワイドなトップリゾートに成長しました。インターコンチネンタル、リッツ・カールトン、アマンリゾートなど誰も知っている大型リゾートが一つの島に2つ以上あるのは、バリというブランド力がそれだけ世界に名を轟かせていることを証明しています。

 

流通している通貨と物価の感覚

バリ島で使われている通貨は「IDR(インドネシアルピア)」で、表記は数字の頭に「Rp.」を付けます。一番小さい単位の紙幣はRp.1,000、一番大きな紙幣の単位はRp.100,000(2020年現在のレートで約750円)なので、ある程度の額の現金を両替するとかなり札束がかさ張ってしまうので気をつけましょう。

インドネシアは自国生産と消費が出来上がっている物に関しては日本よりも安めです。大半の国民がイスラム教を信仰しているインドネシアでは、バリ島や一部の観光地を除く場所以外でお酒を飲む習慣がないため、輸入酒は高級嗜好品=高課税となるため、インポートのワインやウィスキー、日本酒などもかなり高額です。電化製品などは最近は安価で高品質な中国製の製品が多く、広くインドネシアの一般国民に普及しています。

生活面での物価に関しては、スマホやインターネットの通信費は日本よりもかなり割安です。移動で使う車のガソリン代は日本の半分ぐらいの料金設定です。スーパーやコンビニ以外にも市場があちこちにあるので食材に関しても安く購入することが出来ます。

外食については、ローカルフードであればワルンという小さい食堂やレストランで一食数百円ぐらいで色々な料理を食べることが出来ます。日本食レストランでの食事や、日本食スーパーの品物は日本よりも高めです。欧米人の移住者も多いのでイタリアンやフレンチ、メキシカン、その他にも様々な国の料理を楽しめるレストランも選択肢が沢山あります。ホテルのバーやラウンジ、ビーチクラブなど少し良い場所で飲食する場合、贅沢できる分料金も高いのが通常です。