医療事情について

バリ島には現地のローカルの人達が通う病院と、外国人の旅行客でも利用できる国際病院(インターナショナルホスピタル)があり、外国人もローカルの診療所や病院を利用できますが、インドネシア語か英語しか通じないので、現地の医療機関を頼る場合は日本語が通じる国際病院に行かれた方が安心です。国際病院はクタやヌサドゥアといった南部方面の観光エリアの近くにあります。国際病院の医師や看護婦はインドネシア人ですが、外国人のアドバイザーや日本語に通訳できるスタッフが勤務しています。医療レベルは日本や先進国には及びませんが、デング熱、腸チフス、アメーバ赤痢など南国で発生しやすい病気はスムーズに処置を行ってくれます。

医療費については、例えば風邪をひいて現地のローカル診療所で診察を受け、インドネシアの薬を出してもらった場合はRp.200,000~300,000ぐらいのところが、国際病院では外国の薬を処方されRp.800,000~1,000,000ぐらい請求されることがあります。バリ島内の病院で処置が不可能な重病や危篤状態の場合はシンガポールやタイ、日本などに搬送されることもあり、その場合は数百万~千万円以上の高額な医療費がかかってしまうことがあるため、バリ島で長期滞在をされる場合は医療保険に必ず入っておきましょう。

 

日本語対応可能な病院

ほとんどの大きな病院では日本の保険会社と提携しており、キャッシュレス診療が可能です。キャッシュレス診療とは、全医療費を病院が直接保険会社に請求するので、医療費が全くかからないという制度です。ご利用される病院が掛けてきた旅行保険に対応するかどうかは、保険会社のホームページなどで確認できますので、渡航前にどこの病院がキャッシュレス対応してくれるか確認しておくのがいいでしょう。

 

Kasih Ibu General Hospital(カシイブ総合病院)

日本人スタッフ在籍、24時間対応、日本語ができる医師は居ませんが日本人スタッフが通訳してくれます。
・デンパサール本院 Jl.Teuku Umar 120, Denpasar (TEL:0361-3003030)
・クドンガナン分院(ジンバラン) Jl.Uluwatu No.69 A, Kedonganan (TEL:0361-703270)
・タバナン分院 Jl.Flamboyan No.9, Tabanan (TEl:0361-3005757)
・サバ分院(ウブド) Jl.Raya Pantai Saba No.9, Saba-Gianyar (TEL:0361-3003333)
Web:http://japan.kih.co.id/

 

BIMC Hospital

大手インターナショナル・クリニック、24時間365日患者の受け入れを行っています。
・BIMC KUTA(クタ)JL.Bypass Ngurah Rai 100X (Tel:0361-761263)
・BIMC NusaDua(ヌサドゥア)Kawasan BTDC Block D (Tel:0361-3000911)
web:http://bimcbali.com/

 

InterNaitonal SOS Clinik

クタエリアのバイパス沿いにある世界中に姉妹病院を持つインターナショナル・クリニックのバリ島病院です。24時間365日患者の受け入れを行っており、歯科部門も併設しております。
JL.Bypa Ngurah Rai 505X (Tel:0361-710505)
Web:https://www.internationalsos.co.jp/clinic/indonesia.html

 

タケノコ診療所

インドネシア・ジャカルタに本部がある日系のクリニックです。バリ島の診療所は24時間対応ではありませんが、日本人コーディネーターや通訳が待機しており、在住者もよく通っています。
Jl.SunsetRoad No77A,Ruko No1,Kuta (Tel:0361-7808094,7808095)
Web:http://www.takenokogroup.com/Bali/

 

医療保険の種類

クレジットカード付帯保険

海外旅行時に使えるクレジットカード付帯保険は、カード会社と提携している国際病院で利用することが可能です。殆どの国際病院ではキャッシュレス診察、もしくは利用者がいったん全額立て替えて、後日支払い分の精算を行う方法などがあります。保険の適応額や利用条件などはカード会社やカードのランクなどで異なります。クレジットカード付帯保険は短期の海外旅行でしか使えないことが多いので、長期滞在をされる方は海外旅行保険と合わせて利用することをお勧めします。

海外旅行保険

海外旅行保険は、ケガや病気に関する補償はもちろん、万が一の死亡補償や旅行中の手荷物盗難や破損や飛行機が遅れ自己負担することとなった宿泊代や食事代などの旅行中に発生した緊急費用にも対応しています。有効期間も1週間~1ヵ月ぐらいの旅行期間に合わせたものから、最長1~2年間の長期間に渡って使用できる保険があります。日本人もしくは日本語ができるスタッフが勤務している国際病院では海外旅行保険の手続きもスムーズに対応してくれます。

国民健康保険

日本の健康保険を使う場合は自身で、日本に帰国してから手続きを行う必要があります。医療費の支払いは一旦自己負担で支払い、帰国後、治療内容の証明書や領収書を健康保険組合に提出し、審査を受けて受理されれば、治療代の70%が還付されるしくみです。また医療費請求の申請は治療を受けてから2年以内に行う必要があります。