移動手段について

バリ島に一度でも来た事がある人は、現地の人々が移動で乗っているバイクの交通量の多さにびっくりされると思います。日本とはまったく違う交通事情に慣れるまでは大変ですが、まずは外国人でも安全に利用できるバリ島での移動手段をご紹介いたします。

 

タクシー

バリ島内では特に観光地や繁華街周辺でタクシーを捕まえて乗ることができます。Blue Bird Taxi(ブルーバードタクシー)という会社の、メーター式タクシーが主要エリアでは頻繁に行き交っています。初乗り料金は1㎞でRp.7,000 (約55円)、1㎞ごとの加算料金はRp.6,500 (約50円)、また観光地や買い物などで待機して待っててもらう場合は1時間ごとにRp.45,000(約350円)です。

メーターを使わず料金交渉で行先を尋ねてくるタクシードライバーがいますが、ぼったくりが多いのでお勧めしません。メーターが付いているタクシーでもメーターを使わずに後から高めの料金を請求してくるドライバーもいるので、乗車後もメーターが動作しているか注意しましょう。

乗車賃の支払いは現金のみで、細かいお釣りを用意していないドライバーもいるので、ルピア紙幣のRp.10,000~50,000ぐらいを持っておいた方が良いでしょう。またタクシーではチップを払う制度はありませんが細かいお釣り(Rp.1万以下ぐらい)が発生した場合は、そのままドライバーにチップとして渡して上げるのが慣例です。

ブルーバードタクシーは、「My Blue Bird Taxi」という配車アプリがあるので、現地でネットに繋がるスマホをお持ちでしたら、アプリを使って呼び出せるのでとても便利です。ブルーの車体にBlue Birdという文字と青い鳥のロゴが特徴です。空港では安全な空港タクシー(ングラライタクシー)をタクシーカウンターで手配して利用することができます、行先のエリアごとに料金が決まっており、メーター式のタクシーよりも少し割高です。

 

GRAB

東南アジアを中心に広く利用されているGRAB(グラブタクシー、またはグラブカー)は、スマホのアプリで車を呼べるのでとても便利です。ネットにつながるスマホさえあれば、乗る場所・降りる場所指定して乗車前に料金が明確にわかるのも使いやすい点です。またクレジットカードを登録しておくとキャッシュレスで利用でき、言葉が通じなくても、指定した場所にタクシーを呼べて、指定した場所で降りることができます。

バリ島でGRABを利用する場合の注意点としては、地域によっては利用ができない禁止エリアがあることです。その地域のタクシー会社との兼ね合いがあるため禁止エリアではGRABを呼ぶことができません、降車のみ可能です。GRABは電子マネー決済会社(OVO)と提携しており、OVOによるキャッシュレス支払が可能です。OVOは電子マネーとして普及し買い物する時でも使えるお店が増えて来ています。

 

GO-JEK

インドネシアはバイク社会であり、庶民の移動でもっとも使われているバイクと通信技術が結び付いた画期的なスマホアプリです。配車アプリと同様にGO-JEKのバイクドライバーを呼び、バイクに二人乗りで移動するシステムです。車移動だけでなくバイクも活用することによって料金を抑えてさらに気軽に移動することができます。

人だけではなく、食事のデリバリーやお使いまでこなしてくれるので、バリ島に長期滞在する人、車やバイクを運転しない人にとっては非常に便利なサービスです。GRABもGO-JEKも登録は簡単で、SIMカード(現地の電話番号)を購入し、スマホの回線でネット接続が可能なれば、あらゆる場所でこれらのサービスを使うことが可能になります。アプリではインドネシア語か英語が使われますが、操作はシンプルなので慣れれば誰でも使えるようになるでしょう。

 

カーチャーター

一番自由度が高く、安全に移動できる交通手段は、車をドライバー付きでチャーターする方法です。時間帯ごとや、半日・一日チャーターなどがあり、通常はカーチャーターを手配しているトランスポート会社や旅行会社を通じて予約することができます。

現地視察やミーティング、お買い物やツアーなど、時間を気にせずに移動できるフリーチャーターの相場は一日7~8千円ぐらいで、快適な車移動をすることができます。バリ島北部や西部、遠距離の地方に移動する場合、追加料金がある会社もあります。カーチャーターで遠くにでかけられる場合や日本語が喋れる安心できるドライバーをお探しの方は、ご紹介しますのでお問い合わせください

 

運転免許について

日本人がバリ島でバイクや車を運転するには、インドネシアの運転免許証が必要です。

インドネシアはジュネーブ条約に加盟していないため、厳密には日本の国際免許では運転することができませんが、バリ島は世界的な観光地ということもあり、例外的に日本の国際免許でも運転できるという情報もあり、実際にバイクや車のレンタル業者は、特に制限をせず貸し出すケースも多々あります。

以前までは、旅行で来るツーリストも運転免許が取れましたが、現在は旅行者用の運転免許はありません。外国人がバリ島で運転免許を取得する際の条件として、KITAS、またはKITAPと呼ばれる滞在許可証を持っている必要があります。そのため基本的には移住者や生活の拠点がバリ島にある方に限られます。中~長期滞在でたまに来るという方で必要許可証を持っている方は、運転免許を保有し自身で運転することも検討できますが、日本の交通事情とは異なり交通量も多いので、安全に十分配慮した運転をしなくてはなりません。